4 血 の 池
「昔千年屋島のいくさ、いまにござんす血の池が」高松の民謡で、盆踊りの歌にも歌われた文句である。
この血の池というのは、屋島寺本堂の東、ドライブウェイの終点のすぐ東の林の中にある。池の真ん中には小さな島もある。
源平合戦の時、源氏の将兵たちが血のついた太刀を、この池の水で洗ったところ池は真っ赤に染まった。そのためこの名がついたと言われている。
屋島寺創建の時、宝珠を本堂の前に埋め、そのまわりに池を堀り、その名を瑠璃宝池と名付けた。それが血の池である。
昭和12年3月まではこの池の南方の広場で、月を浴びて盆踊りがはずんだ。盛大な競演大会もあり遠くからも踊り子たちがつめかけたが、今は廃れて淋しい。