34 弁慶の投げ石

 

伝説では、弁慶が長刀泉を掘った時、土中から出てきた巨石を長刀の石突きで一気に跳ね上げたところ、天高く飛び、約2キロメ−トル余り東方の、今の原宮前の地に落ちたという。

里人はこれを弁慶の投げ石とよんでいる。

高さ約1メ−トル、縦横共に約0.5メ−トルほどの花崗岩の巨石。

この話はあきらかに作り話であるが、おそらくこの辺りの土地を耕している時、巨石が出てきてどうにもならなくなって、源平合戦の時掘られたという長刀泉の故事にちなんで、村人が創作したものであろうが、当時の牟礼の人達の頓智とユ−モアに敬服する。