地 方 自 治 (人名は筆者が所有する記録による)
昔の地方自治の最高機関は大庄屋で、村政を預かる者として、三役と言われる庄屋、組頭、五人頭が設けられ、大事件が発生した時は、年寄役を召集して協議した。
大庄屋 大庄屋は古くは、大政所・大里正ともいっていた。 昔は、藩主より苗氏帯刀を許され、付知を受領していたことは、松平分限帳によって明らかである。
庄 屋 古くは政所・里正といわれていたが、後に庄屋と改められた。
組 頭 百戸の長で、村政にもあずかり、主として年貢の取り立てを行ない、庄屋を補佐する。 記録されている組頭は、 山 地 和 吉 大橋前 現・山地和彦宅 高 杉 武 八 中 央 馬 場 常 八 東山地 木 村 吉三郎 東山地 大 西 宇多助 西潟元 浜及び舟予頭 高 畑 安 蔵 三 崎 屋島寺寺領五四石三斗六升の世話役
五人頭 二五戸の長で、地位は今日の町村役場の書記とある。『筆頭』『御頭』とも称されていた。
小 頭 五人頭の下で、五戸の長で直接村政には関与しない。
五人組 小頭の下で、隣家の五軒が組織した団体。 組内の婚姻・縁組・財産の処理・吉凶災害に至るまで相互扶助をする。 |