幼 稚 園

 

昔の幼稚園教育は、就学前の幼児を入園させて、次に来る学校生活の予備的訓練をするところで、家庭教育の及ばない点をも補充し、幼児の自然の発達を助長するを目的としていて、あたかも、中流以上の家庭の占有物のようであった。

屋島ではこの弊風を除き、かつ、幼児を将来学校生活に馴れ親しませるために、篤志家2名によって大正元年12月西潟元村に学級1組保母1名で開園したが、設備の不完全な点が多く、内容も不備であったから、これらを改善しようとしたが、通園区域は屋島一円であったから、通園距離の長い者は約20丁にも及び、又、地勢上の関係から西潟元村の子弟に限られるようになり、廃園となった。平成9年現在では、屋島には幾つかの幼稚園が開園されているが、大橋前地区には、高松市立保育所があるのみで幼稚園は無い