37 屋島寺

屋島の山上にある真言宗の古刹である。

昔この寺の堂前に雌雄同幹の老松があり、相生松と称していたが、先年枯れて今はない。

この寺は元北嶺に孝謙天皇勝宝6年(755)に唐僧鑑真和尚が創建したものを、後、弘仁元年(810)弘法大師が今の地に移し、南面山千光院屋島寺と号す。
寺には屋島合戦当時の宝物が多く残されており、四国八十八カ所の第84番の霊場となっている。

本尊は弘法大師作の千手観音である。