41 獅子の霊巌

屋島寺の西方に突出した峯を西峯という。断崖を数歩下った所に奇岩がある。その形が獅子の頭に似ているので獅子の霊巌という。

その昔、弘法大師が屋島寺本堂大悲閣を建立したとき、まだ完成しないうちに、太陽が西に沈もうとしたので、大師がこの巌頭に立ち、扇をもって夕陽を招き返して工事を急がせ、一日で建立したという「一夜建立」の伝説がある。