43 忠名屋敷の跡

屋島西町にあったという。

清和天皇の御代に、大江忠名が罪により屋島に流された、ある夜杜鵑の声聞いて和歌を詠じた。(古今集)

  
  杜鵑鳴く声きけばわかれにし

       ふるさとさへも恋しかりけり


天皇はこれを聞かれて、忠名が京都を慕う心を憐れみその罪を許したという。

現在この屋敷跡はわからない。